過去の開催結果

「日本の景観を良くする国民運動推進会議」2006年 全国大会
来賓挨拶・紹介

後藤 茂之 国土交通大臣政務官

 

ただいまご紹介いただいた国土交通大臣政務官の後藤でございます。
 さて、平成18年度「日本の景観を良くする国民運動推進会議」全国大会が、こうして大勢の皆さまがお集まりのもとで盛会に開かれたことを、心よりお喜び 申し上げます。昨今、私たちの周りで自分たちの住む町を美しい町にしたい、景観を整えたいという機運が整ってまいりました。多くの地域で、それぞれの地域 の自然や歴史、あるいは文化を生かした美しいまちづくりが計画されております。良好な景観は、そこに住まう者にとってはくつろぎや快適さであり、自分の町 に対する誇りにつながってまいります。また、そこを訪れる者にとっては記憶を見つけ出すことになります。

後藤茂之氏(国土交通大臣政務官)
写真
 

 良好な景観を皆で整備していくことは、今、国をあげて取り組んでいます地域再生、観光の振興、観光立国の実現という目的にも合致するものでございます。こ のため一昨年、良好な景観を総合的に整えていくということで「景観法」を定め、昨年6月1日から全面施行しております。この法律の基本理念としまして、良 好な景観は国民共通の資産であり財産である。地方公共団体、事業者、住民が一体となり、その保全や整備に積極的に取り組んでいこうというものです。国の責 任としまして、この法律の利用を図るべく啓発等をしていくことが定められております。そのため、本日6月1日を「景観の日」に制定し、皆さんと一緒にそう した活動を積極的に繰り広げて行こうとなったわけであります。また、こうした活動を永続的、持続的に進めていくために「日本の景観を良くする国民運動推進 会議」が結成されまして、今日の全国大会となったわけです。大変に心強いことで心から感謝を申し上げる次第でございます。本大会が会場の皆さまにとりまし て意義深いものになりますとともに、国民運動として大きなうねりになることを心から願う次第でございます。
 さて、今日は都市景観大賞「美しいまちなみ賞」を表彰させていただく予定となっております。受賞された9つの団体の皆さま本当におめでとうございます。 今後とも、行政あるいは地域それぞれの市民の皆さまと連携をとって、ますます充実した活動を続けていただきますよう心からお願い申し上げる次第でございま す。
 今後とも多くの関係者の皆さまと一緒に国民一人一人の手で本当に美しく、そして品格のあるまちづくりや国土づくりのために皆で力を合わせて参りたいとそのように申し上げまして 、私からのご挨拶とさせていただきます。

金子 恭之 農林水産大臣政務官

ただいまご紹介にあずかりました金子恭之でございます。
本日、ここに「日本の景観を良くする国民運動推進会議」全国大会 が開催されるにあたり一言ご挨拶を申し上げます。本日ご参集の皆さまにおかれましては、地域の振興や景観づくりに日ごろよりご尽力いただいておりますことに、深く敬意を表する次第であります。
 さて、これまで、一般的に景観といいますとどちらかといえば都市のまちなみをイメージする人も多いかと思いますが、昨年6月に全面施行されました「景観 法」におきましては 、農山漁村についてもその対象としており、国全体の良好な景観形成を目指すこととなっています。
 農山漁村の景観につきましては、農家をはじめとするその地域に住む人々が、日々の生活や農林漁業の営みの積み重ねにより永い時を経て築きあげられて きたものであり、次の世代へと受け継いでいくべき大切な文化景観としても、重視されているところです 。

金子恭之氏(農林水産大臣政務官)
写真
 

また、棚田ですとか、あるいはひまわりやラベンダーなど、農業生産活動がもたらすことによる景観が多くの都市の住民の関心をひきつけています。こうした 動きは、近年、国民の意識が、ゆとり、やすらぎ、心の豊かさなどの価値観を重視する方向に変化し、美しい景観に触れ合うことのできる農村空間を期待してい ることのあらわれと考えておりますが、一方で、地域文化の伝承や地域自然の継承といったことへの関心が薄れ、貴重な農村景観が失われつつある地域が存在し ていることも事実であります。
 このような中、農林水産省としましても、「美の里づくりコンクール」の開催や、景観と調和のとれた農業を行うための条件の確保など 農山漁村の美しい景観を守るための様々な取り組みを進めているところであります。
 さらに、国土交通省、環境省とも協力しながら本日6月1日を「景観の日」と定めたところであり、これを契機として農山漁村の良好な景観の保全、形成に取り組んでいきたいと考えております。
 美しい景観を守っていくためには、国、都道府県及び市町村といった行政の役割が大きいことはもちろんですが、住民の皆さんや事業者の方々がそれぞれの地 域で景観に対する意識を深め、共有し、美しい景観づくりに向けた具体的な取り組みにつなげていくことが大切だと 考えます。
 本日この大会が、美しく風格のある国づくりを進めていくため、国民的な広がりのもとに良好な景観の保全、形成の取り組みが進められていく契機となることを期待して、開催にあたってのご挨拶とさせていただきます。

竹下 亘 環境大臣政務官

 

環境大臣政務官の竹下亘でございます。
「日本の景観を良くする国民運動推進会議」全国大会の開催にあたりまして環境省を代表しまして、一言ご挨拶申し上げます。
 みなさまご存知のとおり、わが国は、北はオホーツクから南は八重山諸島 まで細長く、 3,000 キロメートル以上に及んでおります。寒いところから暑いところまで、非常に複雑で多様性のある景観を有しており繊細に変化しています。こうしたことが日本 人の美的感覚を研ぎすまし、万葉の昔からいろいろな歌に風景や自然が、大変多く詠みこまれております。世界にも類のないほど風景を愛でる文化を育んできた と言えるのではないでしょうか ?
  しかし残念なことに戦後の高度経済発展の折に、わが国全国各地で、伝統ある町、商店街といったようなものが次々と失われ少なくなってしまいました。旅先で 地域の個性を感じることが少なくなっています。その一方で歴史や文化、伝統も含めて大切にしようという動きは、ここへきて盛り上がりを見せ始めてきており ます。

竹下亘氏(環境大臣政務官)
写真
 

 そうした文化や伝統を大切にしてきた土地柄というものが改めて、再評価されるようになっておりますし、各地で景観の保全、再生の取り組みも活発に行われる ようになってきました。このような動きが湧きあがっている最中、「景観法」が施行されましたことは、まさに時勢にかなうものでありますし、環境という側面 からもおおいに歓迎したいと思う次第であります。
 環境省では昭和6年の「国立公園法」制定以来、ほぼ4分の3世紀にわたってわが国を代表する風景地であります国立公園の保護と利用に取り組んでまいりま した。その長年の経験によりまして保全すべき景観はなにかということを考えてきました。そして、もっとも大事なことは優れた、魅力的な景観とは地域の自然 や歴史に根ざした人々の生活の営みが関わってこそ真の価値があるということです。すばらしい自然環境の中で暮らしている方々の中にも、毎日そこで暮らして いますと自分たちの身の回りの環境がどれほどすばらしいのかを意識しなくなってしまい、観光客などの外部の人間にその価値を改めて教えてもらうということ もよくおきることです。ですから、地域の景観資源をほりおこし、良好な景観を保全、創造していくためには地域の住んでいらっしゃる人々と観光客など外部の 目を持った人たちとの交流を推進すること、そして何よりも地域に暮らす方々が主役になって取り組んでいくことが重要であると考えます。
 本大会に参加されたみなさまが核になり日本ならではの、その地域ならではの自然と調和したまちづくり、くにづくりが、すすめられまして我が国が本当に住 んでよかったなー、訪れてよかったなーと心の底から言えるようなすばらしい国となりますことを心から祈念いたしまして、私からのご挨拶とさせていただきます。